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ツキ板とは、旧来の手工具による制作方法に由来する言葉で、突いて(強く押して削り出した板という意味です。
国内外の天然木の原木を、カンナで削ったような厚みにスライスし伸ばしたものをイメージすると分かりやすいでしょう。
<ツキ板の厚み>
一般的に国内で「薄突き」といわれるもので厚さ0.15mm〜0.25mm、「厚突き」といわれるもので0.40mm〜0.60mm、それ以上のものを「特厚」といいます。
これを合板(ベニヤ)に貼ったものを天然木化粧合板といいます。
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天然木化粧合板は、部屋の内装(壁や天井)・家具・インテリアなどに使用されています。自然の木から作られるため、人間の顔や性格が一人一人違うのと同じように、木も一本一本違う目が出るところに価値があります。
塩ビやメラミン等の工業製品とは異なり、全て同じものにはならないわけです。
「だったらムク材にすれば?」と思うかもしれませんが、ムク材は重く、反りや割れもあり、なにより驚くような価格になってしまいます。
天然木化粧合板では、例えば5.0mmのムク板を0.2mmの薄さに切削したツキ板をベニヤに貼るため、ムク板に比べ25倍もの面積に美しい木目と色調を無駄なく使用できるわけです。この為コストダウンはもちろんのこと、資源の有効活用ができるのです。
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ツキ板には木の削り方によって柾目と板目の2種類があります。
「柾目」は真っ直ぐ平行に木目が伸びているのに対し、「板目」は山がいくつも重なったような木目になります。
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柾目の木取りと木目
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板目の木取りと木目
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ポリ化粧合板(合板にポリ塗装をしたもの)、プリント化粧合板(木目のプリントを貼ったもの)、塩ビ化粧合板(塩化ビニールを貼ったもの)などの工業製品と比較すると、天然木化粧合板は生産時のCO2排出が少なく環境への負荷が低いといわれています。
また、木材は呼吸することにより湿度調整をする機能を持つため、居住性に優れた健康的な内装材なのです。
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加工機械には大きく分けて2種類あり、原木を大根に見立ててかつら剥きのように剥くものを「ロータリー」、原木を製材し、柾目・板目に剥いたものをスライサーといいます。
現在では「スライサー」が主流になっており、当社でも2台稼動しています。
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天然の原木を製材したものを、上記の「スライサー」で切削し、乾燥の工程を経てツキ板として出荷されます。
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